まだまだ底を見せていない様子の三友電建会長・各務英明が、UEMATSUの社外取締役に加わることになる。そして今度は彼のご招待による、八ヶ岳での高原ゴルフなのである。国分はUEMATSUと関係がないとのことで呼ばれなかったのか、都合が合わなかったのか、今回は島と徳野恭三の2名である。国分は各務を引き合わせたところでお役御免といったところか。そして、高原の涼風を感じながらポッドの中でボルドーを一杯なのである。
各務は離婚歴があり、今も一人のようである。夜の街で飲み歩くことも、女遊びもしないようで、住み込みのお手伝いさんがいるようである。しかし、住み込みで手伝ってもらうほど家事等が独身男性にあるのだろうか。植松権兵衛の専従トレーナーのような、そういった仲ではなく、ただのお手伝いさんなのだろうか。
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仕掛けたのか仕掛けられたのか狙い通りの成果を得たのはどちらか

さて、先日のゴルフの件である。各務が1つミスを犯しながらプレーしていたことを、帰りの車中で話題にしていた島、徳野、国分だが、それは各務があえて仕掛けたものだったのである。
つまり、UEMATSUの社外取締役としてふさわしいかどうか、を見定めるためのラウンドだったわけだが、各務もまたUEMATSUの社外取締役連中の面々を見定めていたのだ。まあ、それだけで取締役会の雰囲気が把握できるかどうかというと、難しい気もするのだが、各務が曲者であることは間違いないようである。
硬軟自在でギャップが魅力な独身イケオジは家庭に不向きなプロ経営者か

さて、翌日は3名でのゴルフである。今回は、前回と一転して、ゆるゆるなルールで展開されるのである。マリガンあり、森に入ったらペナルティなしで出して良いという“モリガン”あり、ライ(ボールを打つ場所、状態を指す)が悪かったらちょっとだけ動かすのもOK、木の根っこにはまった場合もちょっと出してOK、もちろんOKパットありである。これではスコアはほとんど意味をなさない、完全な遊びのラウンドである。真剣みがかなり薄れてしなうが良いのだろうか。
どうやら各務は、このゴルフ場では、いつもこのようなゆるいルールで回っているようである。気になるのは自身のホームグランドということで、ゆるいルールで楽しんでもらおうということなの知れないが、島と徳野はそれを望んでいたかどうかである。お金をかけるかなどは置いておいて、ある程度はしっかりゴルフをやりたいかどうかなどを本人たちに確認せずにポンポンと進めてしまっているように思えるのだ。
かつて強引なM&Aで実績を上げてきた各務だが、その剛柔を使い分けながら各社を取り込んでいったのだろうか。ここでもまだまだ底を見せず、策士ぶりを発揮する各務。まだまだ一癖二癖ありそうだが、剣持社長にぶつける人物としては適しているように思うのである。
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