お気に入りマンガの感想のようなブログです【一部ネタバレあり】

【STEP27】The Sunflower

久々のテコットメンバーの登場である。テコットが冠スポンサーを務める、女子プロゴルフツアーの「レディースオープンゴルフ」に、もう引退した身でも足を運ぶのが島のマメさなのだ。元相談役ということで、招待者ブースで国分圭太郎、社長の四谷嵐子とシャンパンを飲みながらの観戦である。

といっても、話題はUEMATSU工業なのである。剣持新社長の評判は国分のもとにも届いているようだ。どうやら剣持は、入社式の社長挨拶の文をChatGPTで作成し、それを読みあげたらしい。剣持が新入社員への挨拶などそれで十分と判断したのか、話題作りを優先したのかは不明である。他人を下に見るところがある剣持らしいといえばそうだが、、何かメッセージを込めての行動だったのだろうか。

社外取締役になっても引き寄せは健在

ゴルフツアーでは、ホールインワン賞がかかっていることが多い。ホールインワンパー3のホールなどで100万円単位の商品がかけられ、達成者が山分けする仕組みである。海外では1億円ほどの賞金がかかったホールもあるらしい。

そして、持っている男、島耕作である。自身が観戦中に、かつUEMATSUがスポンサーを務めるホールで、ホールインワンが出たのである。表彰式には社長が出るものが一般的だと思うのだが、大会の優勝者へのカップ贈呈などとは別なので、まあ重役クラスであれば良いだろう。

ただ、剣持はゴルフ場には来ていない。大会最終日の日曜日も、オフィスでネクタイを締めて仕事をしている。新社長としての顔見世も含めて現地に足を運べばよいと思うのだが、わざわざ千葉まで出向くのが嫌なようで、面倒ごとは副社長の植松圭介に押し付けようとするのである。

 

 

アルコールは抜けたのか上手くごまかしたのか顔に出ないタイプなのか

急遽、千葉まで出向いたのは圭介である。ホールインワンを達成した下山優美プロに、賞金200万円の贈呈するお役目を滞りなく果たしたものの、日曜日にわざわざご苦労様というしかない。

圭介の毎週日曜日の楽しみは、家で朝からシャンパンを飲むことのようだが、そこでUEMATSUの広報部長から呼び出しがかかり、母の貴子の運転で千葉のゴルフ場までやってきたのである。では、アルコールが入っていながら、ちゃんと役目を果たしたということなのか?車中で一生懸命アルコールを抜いたのだろうか?いい奴なのだがマザコンのボンボンであることは、たたき上げの国分に一瞬で見破られてしまうのである。

 

 

𠮟咤か腹いせか自分のことは置いて言うのはちょっとズルい気も

しかし、貴子も休日に自分の運転でゴルフ場まで送り向かいいするのは、なかなか大変である。剣持と親しくなった時のゴルフラウンドは、お付きの人間が運転していたようだったが、貴子は普段から運転するのだろうか。そして、帰りの車中の圭介への不満である。今回のプレゼンターも、剣持の代打としてゴルフ場に向かわされたことを、貴子は察しているのだろう。

外部からUEMATSUに入ってきた人間に社長の座を奪われた圭介の、だらしなさへの非難である。自分が剣持に心を許し恋心を抱くまでに堕とされ、愛人関係であったことを誰も知らないのをいいことに、圭介を責めるのはアリなのだろうか。誰も知らないしバレることもないだろうから言っているのか。

ただ、今回の件は圭介も、自身を見直すことにつながったようである。人生や社会を舐めていたことを自覚し、創業者の息子で副社長にふさわしい行動をしようと決めたようなので、これは読者としても応援したい。そしてこれは、圭介覚醒のフラグなのか。しかし、心を入れ替えたといっていながら、その日は朝からシャンパンを飲んでいたわけだが、それは良いのだろうか。まあ日曜日で仕事は休みだろうから、とやかく言うのも違うかもしれないが。圭介が休日にどう過ごそうが自由だが、一方の剣持は日曜日にオフィスで仕事をしているのも事実だ。圭介が口だけでなく「明日から本気出す!」タイプでないことを祈るばかりなのである。

運転手が仰天するような報告は事故を招くのである

貴子も親である。子どものそういった決意を聞き、嬉しく思わない親はいない。剣持を引きずり下ろすことや、結婚や子供の話まで飛躍するのが、子離れしていていない貴子らしいところなのだろう。ただ、長峰和馬の話しだと、結婚については圭介の意向というよりも、貴子が息子可愛さで手放さずにこの年までいたような感じだったが、違うのだろうか。

そして、さすが空気を読まないのが圭介なのである。嫁探しに意欲的な母に伝える内容が、結婚相手はすでにいてさらに妊娠もしている、というのだから驚きを隠せない。結果論だが、帰宅して落ち着いたところで話しても良かったのではないだろうか。母の悲鳴に左ハンドルのBクラスらしきメルセデスベンツも誤作動を起こしたのか、ガードレールにぶつかっても直前の自動制御も効かず、エアバッグも作動しないのだ。

結果、車体左側の破損である。ボンネットは交換しないといけないだろう。ボンネットの交換やエアバッグが作動しなかった件も含めると、もう廃車、交換ルートかもしれない。逆にディーラーの方が平謝りで積極的に代車、交換を申し出てくる可能性すらあるだろう。もしかしたら、リコールかもしれない。